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2012年7月 1日 (日)

読書感想文 ~湊ようこ 『たとえ許されない恋だとしても』 (コバルト文庫 2012.7再読)

前作のレビューがなぜか良くブログ検索されていたので、この作品も読んでみました。古代マケドニア風の架空の国を舞台にした歴史物ラブロマンスの王道を貫く良作です。

王である異母姉を助けるため女の身で副将軍を務め実力から<明星(アーシュティルティ/戦を司る女神)>の二つ名を持つレイアは、次の戦の為に春の祝祭で賑わう中立国を訪れた。自分の素性を隠しつつ街を楽しむ彼女はやはり身分を隠して訪れていたリギュロンという男と出会い、恋に落ちる・・・次の祝祭で再び会うことを約束して・・・しかし、二人が再会するのは、お互いに予想もしない場所だった…


主人公レイアが、祝祭の一日で男と深く恋に落ちる様子がとても好ましく描かれていて、その後の運命の皮肉が二人を翻弄する様に説得力がある。
二人の運命が別々の方向に進み始めるあたりはとても読み応えがありました。

が、良い設定なのに結末に向けて一息に進んでしまって、ちょっともったいない感がありました。
レイアの恋の相手・リギュロンが何を思って将軍まで上り詰めたのか、もう少し丁寧に書いて欲しかった。(彼がどういう風に国について考えているか、という辺りは丁寧に表現されていたので・・・とくにそう感じるのかも)

前作でも感じたのですが、文庫本1冊で収めるには、設定がもったいないと思います。
挿話として描かれる彼女の副官と敵対してきた国の女性の結婚や、クーデターなど、じっくり読みたいエピソードが満載です。

次回作も期待します。

2012年5月31日 (木)

読書感想文 ~北村薫 『ターン』 (新潮文庫 2012.5再読)

新潮社
発売日:2000-06
”◄►ターン。また昨日に戻ってる・・・私はたった一人で、この同じ一日を永遠に繰り返すのだろうか。"(文庫版帯より)
主人公・真希はある夏の日、自動車事故に合う。気がつくと自宅の座椅子で転寝から目覚めるところだった…生命の気配のまるでない、ただ自分一人だけ存在する世界で何をなしても、全てがリセットされ前日の3時15分に戻ってしまう毎日を繰り返す…1本の電話がつながるまで…

音がない世界とはどんなものだろう?自分以外の生物が存在せず、テレビもラジオも砂嵐。自らが発する音以外存在しない時間に主人公・真希は取り残された。
その時間は生み出したすべてをリセットし、うたた寝から目覚める前日の午後に戻り、また同じ時間から始めるのだ。
そんなファンタジックなシチュエーションを超えて、見ず知らずだった男女が"声"だけの交流で、純粋に相手を思いゆっくりと心を通わせる様子が穏やかで温かくて切なくて胸の高まりがとまらない。
二人をつないだのは一枚の真希の版画。お互いがお互いの作品から伝わる人柄に惹かれ恋に落ち、会えない運命に焦がれる上質の恋愛小説だと思う。
北村薫さんの作品は、主人公が自らを深く見つめなおす眼差しが優しくて好きだ。たくさん欠点だったり-後悔だったり、諦めだったり-あるけれど、でも"自分が愛おしい"と言う気持ちがひたひたと伝わってくるのだ。
真希が『自分が何を蔑ろにしていたのか』気付いた時、本当の自分の望みと向き合った時、時間の魔法は再び力を取り戻す。
真希が直面した事態は、実は日常にも置き換えられる事じゃないだろうか?何も変わらないと無為に過ごすことは、大切な何かを自ら蔑ろにしていることじゃないのか?作者は真希を通して大きく語りかけてくる。

全てが最後の言葉に凝縮され、わたしはこの言葉が持つ本当の優しさを知った。

2010年11月29日 (月)

読書感想文 ~宮部みゆき 『ICO-霧の城-(上)』 (講談社文庫 Nov12 2010)

宮部 みゆき
講談社
発売日:2010-11-12
「―いつだかわからない時代の、どこだかわからない場所でのお話」

この言葉がこれほどぴったりくる物語もないのではないか。まったく「世界」を説明する言葉がなく、時にイコであったり、村長であったり、それぞれの立場で見る限定的な視界だけで、物語は粛々と進んでゆく。
主人公の少年イコは、人々を恐怖で支配する「霧の城」の生贄の証し「ツノ」を持って生まれた”ニエ”13歳になり、しきたりに従って、生贄として霧の城へと赴く。そんなイコを助けようと彼の親友トトは、一人禁忌の山へ向かい「光輝の書」を村にもたらした…
しきたりに反発した少年の行動は、ニエの運命、世界の運命を大きく揺り動かす…

ずっと薄闇の中に居るような不安が作品中を覆っていて、早く早く先に先にと読むのをせかされました。宮部作品に共通する素直で友情に篤くて、どこかズルイ少年二人がとても明るく魅力的。
ゲームのノベライズということだけれど、どんなゲームなのかちょっと興味あるなぁ。

2010年11月 5日 (金)

読書感想文 ~湊ようこ『氷雪王の求婚 ~春にとけゆくものの名は~』 (コバルト文庫 Oct30 2010)

湊 ようこ
集英社
発売日:2010-10-30
コバルト文庫ロマン大賞受賞作品。
中世ヨーロッパ風の架空の世界を舞台に描かれる王と王妃の悲劇の物語。
実の父を殺して帝位に就いた皇帝エドリックは "お世継ぎ" を得るため結婚・離婚・死別を繰り返し、ついに国内に妃にふさわしい女性は地方の伯爵令嬢アイリスのみとなってしまう。アイリスには婚約者がいたのだが引き離され、皇帝に嫁ぐ。心を氷で覆う皇帝にアイリスは…。

内容は王道の恋愛小説。ツンデレ系皇帝と頭に花が咲いてるかと思いきや語学堪能で広い視野を持っていた田舎の伯爵令嬢出会って、お互いをかけがえのない人と思いあう物語ですから。
ですが読み口は少女系ヨーロッパ版『後宮小説』のよう。後世の歴史家がアイリスの墓の修復中に新事実を発見し、その最新の研究がベースになっています、という体裁で物語は展開、彼女はなぜ「そのように埋葬されたのか」歴史を紐解く感じなのです。
結末は決まっていて、それに向かって突き進むスタイルで話は進むのですが、架空の世界を説明する部分も主人公の二人の心情や取り巻く人々の心情も、どちらも中途半端でもったいない。狂言回しが不在だったからかな。
エンディングへの伏線とかすごく良いんですけど(思わずニヤリとしてしまう伏線ですね)…投稿作品にするには詰め込み過ぎだったんじゃないかなぁなんて思いました。

世界を整理して、エンディングに登場する伏線の人物で続きが出ることに期待♪

2010年11月 4日 (木)

読書感想文 ~ 青木祐子『恋のドレスと湖の恋人』(コバルト文庫 Oct30 2010)

青木 祐子
集英社
発売日:2010-10-30
穏やかな時間が訪れたシリーズ第18巻。
19世紀ヴィクトリア朝のイギリスを舞台に、淑女の心をうつしだし輝かせる「恋のドレス」の仕立人クリスと公爵家長男シャーロックの身分違いの恋を縦軸に、人の心の暗闇を暴きだす「闇のドレス」の暗躍を横軸に描かれる物語もいよいよ佳境に近づいてきた模様。前巻で「闇のドレス」= 母親 と決着をつけたクリスは、身分の違いを超えて惹かれあうシャーロックと『今この瞬間』ではなく『一緒にいる未来』に目を向け始めました。
二人だけの時間を過ごすシャーロックとクリスがとても素敵に描かれています。クリスは恋人に対してまた少し心を開き、シャーロックは包容力に気づき始めた…そんな感じかな。読んでいてとてもとても「恋」したくなりました♪
久しぶりのキスの寸前に起こるちょっとした事件。拗ねるクリスも慌てるシャーロックも、もう可愛くって(笑)
そんなやり取りすらひたすら「甘い」これぞコバルト!な醍醐味です(笑)

そんな二人は次巻でシャーロックの実家に乗り込みます。アルフとの約束を反故にしたクリスの決意を受けて、果たしてどうなるのか…次巻が待ち遠しいです!

2010年6月 1日 (火)

ブクログ ログ 倉吹ともえ 『沙漠の国の物語』 (全9巻)

まはやんの本棚
2010年05月
アイテム数:9
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2010年5月26日 (水)

ブクログ、始めました。

いいトシして少女向けライトノベル『沙漠の国の物語』にはまってしまいました。

勢い余って、ブクログ始めました。

Webでたくさんの人が、思い思いの形で感想を書いているのを見かけ…

「私、読書感想文、苦手だったのに…」と思いつつ、思ったことを自分でも言葉にしたくてたまらなくなりました。

『沙漠の~』の一部しか感想は公開していませんが、興味のある方はどうぞ。

左下のブログパーツから飛べるようになっています。

引っ越し後、未だに本が段ボールに仕舞われている状況なので、蔵書管理にも役立ちそうです。徐々に充実させていければいいなぁ。